さて、今回は底砂についてです。
濾過槽やサンプのないウチの水槽では、ライブロックと底砂の働きが水質維持に重要な役割を担っています。
いろいろな書籍をみると「底砂の厚みはだいたい5cmくらい」とか、「粒の大きさはコレくらい」などと
いう記述はみられますが、あまり「底砂作り」についての細かな事例はみかけません。
実際には、皆さんもさまざまな工夫をされていると思いますが、「水槽に合った底砂はコレだ!」といった
明確な答えや基準がなく、各々の状況によって異なるからなのかもしれません。
そこで、私(あくあ12)の実施している底砂作りについて、少々紹介してみることにします。
要は、「硝化」と「反消化」がバランスよく行われればいいわけですが、これは実際に計測することはできません。
そこで当水槽では、前回の「岩組みと水流を考える」でも触れましたが、酸素と水流が十分いきわたるよう、
砂地部分を広く取っています。
▼対策-その1「砂地の面積をとる」
砂地が広いのは景観上の「好み」もありますが、砂の粒の大きさがパウダー、#1、#2あたりのアラゴナイトを使用
しているため、なんとなく「反硝化」が勝ってしまうような気がする…というのが理由です。
黒い粒は思いつきで「八丈島」で採取した砂を入れたものですが、砂を袋に入れて飛行機に乗ろうとすると
税関で止めらます(本当)。だからヨイコのお友達はマネしちゃダメだぞ~(笑)
▼対策-その2「砂地の傾斜」砂の粒と、適切な厚みのバランスは重要だと思いますが、イマイチ適切な数値がわからないので砂地全体を
傾斜させています。 (一番厚いところで7cm、右にいくほど砂が薄くなっていてこの部分は3cmくらいです)
▼対策-その3「砂地の住人を多様化する」さて、いうまでもありませんが、よい底砂には多様な生物の働きが必要だと思います。
そこで、過去に「cpファーム」のベントスパックや、アラゴナイトのライブサンドなどを足しています。
うちの水槽ではパウダーの割合が高いのですが、今の所かなり厚みのある部分でも、問題はないようです。

たまに「にょろにょろ」が、アクリル越しにみえたりします。
「砂が灰色になると硫化水素が発生している」という記述を見たことがありますが、確認できる範囲では、
そのようなこともないみたいです。
▼対策-その4「砂地の環境を整える」しかし、パウダーの割合が大きいということは、常に
恐怖の大王:硫化水素の発生と隣り合わせ
であることが懸念されます。
そこで、砂を攪拌するに、「もっと(プランクトン以外に)他の生物も必要なのではないか?」
と考えて「プランクトンパック」以外に追加した生物たちがコチラです。
注)イソメ投入は、危険かもしれませんのでやめたほうが…!!(死亡時の水質低下が懸念されます)それからナマコ(黒ナマコ)もポンプに突っ込んで魚が全滅した例がありますのでおすすめしません。
サンゴ(LPS)は確か大丈夫だったような…。
さて、これらの生物に期待しているのは…
(1)砂の攪拌
(2)残餌や、死亡してしまった生体の対策
(3)砂上のコケ、デトリタスなどのクリーニング…などです。ただし、マガキ貝と、「夜間のイボヨウバイ」を除いては、日常どこにいるのかほとんどわかりません。
このほかにも「小さなクモヒトデ」や「小さなゴカイ類」などがライブロックから無数に移住している
ようです。あ、あと本ブログでおなじみ?の大きなクモヒトデ(笑)とユムシもいたりしますし、夜間に
たまに出てくる、青緑色をした長さ数十センチの正体不明の線虫なんかもいます。
これらも、デトリタス処理などを目的としています。

これも、プランクトン増殖計画と水質浄化対策の一環です。これから少しづつ増やしていく予定です。

少し、表面を掘ってみるとバクテリアのコロニーができています。
▼対策-その5「メンテナンス」通常、「底砂は巻き上げてはいけない」とありますが、うちでは水換えをする際に、砂上とライブロックの
表面をコケ取り板で軽くパタパタして汚れを舞い上げ、海水ごと捨てています。
また、定期的に、底面フィルターの「毒抜き」に近いことを行っています。
実は、この底砂は10年くらい交換していないのですが、こうして吸い出した分を新たに補充したりしながら、
維持しています。(老舗うなぎ屋の秘伝のタレ方式)
▼最後に…ココに書いたことはあくまで「自己流」です。
また、「推測」で書いている部分も多数あり、確証などといえるものも一切ございません(^^;)
当然ですが、決してこれが「正解」ではないと思いますし、私もアレコレと試行錯誤中です。
(特に釣り餌用のゴカイをぶちまけたのは今考えるとキケンだったような…)
水槽内では「縁の下の力持ち」的な底砂ですが、水槽の状態維持に重要な役割をもち、また観察していると
結構いろいろおもしろい面もあります。
お読みいただいた皆様のご意見や体験談など教えていただけるとうれしいですので、ぜひお気軽に
コメントください。もし質問などがありましたら可能な範囲でお答えします。
どうもイマイチな内容になってしまいました。
こういう記事ってけっこう書くのムズカシイ…
最後までお付き合いありがとうございました。
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http://aqua12sa.blog102.fc2.com/blog-entry-80.html底砂を考える
読んでくれてありがとう!応援してくれるとうれしいです