初めてみた久米島の海とサンゴ礁に驚いたものだ。
(あぁ、なつかしい)
当時は30cm水槽で淡水魚を飼っていた。
底面ポコポコろ過で。
思えばもともと「水」がなんとなく好きだったのだろう。
ダイビング後、淡水魚では物足らなくなり、この30cm水槽で、
デバスズメを飼ってみたのが「海水魚飼育」のはじまりだ。
サンゴ砂を敷いて、やはりポコポコ底面フィルターのまま
だったが。
当時は知らないとはいえ、淡水魚感覚でルリスズメなんか
を追加してスズメダイを10匹くらいにしたため、水槽内は
修羅場に。
ネオンテトラにしてもコリドラスにしても複数入れて
あんな派手にケンカはしないが、海水魚の凶暴さには驚いた。
さらに海で釣り上げたメジナの幼魚まで入れたりした
のでムチャクチャになった。
…知らないのことというのはおそろしい。
やがていかにも狭苦しく気の毒になったので60cm水槽の上部フィルターに
してみた。
それでも、当然ながらマトモに飼えるわけもない。
スズメダイたちは次々に☆となり、メジナも海に還した。
今考えれば硝酸塩なんか試薬がさぞ「真っ赤」になった
ことだろう。
そんなわけでどうも上手く飼えない日々が続いた。
今考えれば当たり前なのだが、当時は「ケンカが死亡原因」
と思っていたので、単純に水槽を大きくすればケンカも少なくなるだろう
ということで、思い切って90cm水槽にグレードアップした。
ろ過は、当初外部フィルターが一個だけ。
ケンカがなくてもこれでは水質が維持できない。
結局、うまく飼えるまではもう少しの時間と犠牲が必要となったのだった。
ちなみに当時は飼育ノウハウを教えてくれる専門書などはなく、
人口海水も最大で「25L用の半固形状」の塩だったりして。
今考えるとかなり怪しい感じがしないでもない。
ところで…もう一つ、大きな問題があった。
当時、住まいがマンションの5階であったのだ。
SRC造なので、床の強度なんかは問題なかったのだが水漏れ、地震がもの
すごく怖かった。
(小さい声でいうが)、水漏れ事故もあったりして…。
水換え中に、ホースが外れて…。
3階ま行っちゃいましたよ、水。
もう階下に謝りに行く心境ときたら…。
生きた心地しませんぜ。
そんなこともあって実家を追い出され(?)当時の職場に近い
マンションを買って今に至る。
もちろん地震が来ても最悪の事態だけは防げるであろう1階だ。
つづく