うちの記事ランキングで「水流と岩組みを考える」という記事が累計2,000PVを超えました。
2011年11月に、これを書いた当時は、まだ「人気記事ランキング」を設置しておらず、設置時には既に「過去記事」だったのですが、昨年後半辺りからキーワード検索を中心に閲覧数を増やし、とうとう累計閲覧数でダントツTOP、当サイトでは突出した数字となりました。
いつも海水水槽に関係のない話をダラダラ書いていますが、たまには、こういう声?に応え、ちゃんとした考察記事を書こうと思い、今回から、しばらく水流や岩組みについて「リニューアル・シリーズ編」を書いていこうかと思います。
その後のSPSを増やした経験や変更機材なども含め、当時の記事に抜けていた記述や考察なども補足しながら、なるべくまじめかつ詳細に書いていこうと思います。

あ、それから言うまでもないけど、高価な機材を調達できる方や、最新の器具を使いこなしてもっと状態よく、サンゴや魚を飼っている方は他にもたくさんいます。
ここに書いてあることは、「いかにお安く生体(魚、SPS、LPS)を飼えるか?」というのが、テーマの一つでございますので、ご理解のほどを。
・・・・では始まります~。

うちの水槽で水流作りのメインとなっているのは、「Newwave3000」と「SIERO3100」ってポンプです。
両方、中古なんで、お安かったけど結構強めの太い水流を出すポンプだと思います。これらは前の記事を書いたときは使っていませんでした。
あとはクーラーを引っ張っているのが「Rio2500」、そして補助として「Newwave1500」この4つだけです。
設置の位置は、下図のように「直接サンゴに当らない角度、なおかつ水面に向け、ほぼ同じ方向」に設置しています。
▼ポンプの配置と水流の流れ

なんでこうしているかというと、私なりに2つ理由があって・・
1)「直接、サンゴに水流が当り続けるのは避けたい」
2)「水槽全体を廻る大きくて強い流れを発生させたい」
と思っているからです。
前者の理由は、皆さんも何かの記述でご存知だと思うし、以前「ぴろっく@会長」や他の方が、「直接サンゴに水流が当たるとダメ」といった内容の記事を書いておられましたので、これは異論が少ないかもしれません。
で、後者の理由ですが、これは私がダイビングしたときに感じることなんですが、海に潜ると、水面付近の「ちゃぷちゃぷ」とした小刻みな動きはなくて、もっと「グーッと」体全体が流されるような大きな流れなんですね。
もちろん、天然の海のことですので水流は結構複雑ですが、サンゴが主に生息している潮通しののいいエリアの水面1m以深では「ちゃぷちゃぷ」ではなく、「ゆ~らゆ~ら」あるいは「グーッ」と身体ごと流されるように大きくて力強い流れが発生しています。
つまり、この「あくあの塔」のレイアウトってのは、周囲にある程度(10cm)位の空きを作り、岩組みやサンゴに直接水流を当てることなく、水槽全体的に大きくて強い「水流の通り道」を確保するためなんです。
▼上から見た図です。トルクのある流れを作るため、周囲にスペースを作る。

水流ポンプの水平(上から見た)角度は「完全な並行」ではなく、ある程度流れが絡み合い、合流するようにしてます。
また、図では表現しづらいのですが、「Newwave3000」は、45度くらいの急角度で水面向きに、「SIERO3100」は20度くらいの角度で比較的緩やかに上へ向けていて、基本的に水面に波を起こすように設置しています。
「このほうが流れに乱れができ、かつ水槽全体の流れも強くなる」という理由です。
実際に流量の計測はできませんが、ポンプを取り外して掃除した後、水面に向ける角度やポンプの位置によって、水流の強さと通水経路がかなり変化するため、再装着する際は、設置角度に気をつけて水の淀みなどが発生しないようにしています。

現在の水流作りのなかで100%満足かというと、主に二つほど課題があります。
1)水流をもう少し強くしたい。
2)このテのポンプは水面に近いとエアーを巻き込み大量に泡を出す。
1)は解説の必要はないかと思いますし、これはポンプを換えれば済むことです。
問題は(2)のエアーの巻き込みです。
たまに、撮影した画像にも移りこんでしまうのですが、何かの拍子にポンプ上にトルネード状に渦ができて、空気をかみこんで、細かい泡が水槽内にドバーっと放出されてます。
とはいえ時間で言えば1秒以下の現象なんですが、瞬間的に水槽内が泡で見えなくなります。
▼困ったもんだ・・・・

一般に、このような泡はサンゴやライブロックによくないともいわれています。
私もこれが好ましいとは思っていませんが、酸素が溶けにくい海水に定期的なエアレーションをしているようなものなので、好気性バクテリアにとって、特に比較的厚めに砂を敷いてあるウチの水槽では、好気層と嫌気層のバランスという点からみれば必ずしも悪いことだけではない?・・とも思います。
結局、私がコレを苦々しく思いつつも、放置しているのは天然の海でも少し荒れれば、空気の泡や砂は、かなりサンゴにかかるのではないかと思うからです。
つまり気泡はできても、その後、強い水流があれば吹き飛ばされてしまうのではないか?・・・ということです。ただ、水槽内ではいったんできた細かい泡はなかなか完璧には取り除くことはできませんし、この考えが正解なのかどうかは一概には言えません。
そこで、付着したエアーがミドリイシに悪影響があるのか見てみましょう。
▼その形状、位置からして、裏側に一番エアーが溜まるサンゴ。

▼で・・その裏側だ。ウラは茶色いなw。

このミドリイシは、ウチの水槽では一番泡をかぶり、裏側に常に水泡を溜め込んでいます。
もちろん、コレだけで断定するつもりはありませんが、これをみる限り「泡の付着=ミドリイシに毒」というわけでもなさそうですね?
コレの撮影中また泡が出ました。アクリル傷のようにみえるのが泡です。
少なくとも鑑賞上はよろしくありませんね~。
では、長くなったんで次回に続きます。(次回は光と水流、岩組みについてです。)異論・質問など、コメ歓迎でございます。
※最近、お仕事で更新やコメちょっと時間かかるかもしれません~。ど-かごカンベンくださいお。
☆はぁ。今回時間かかったー。なんか調子狂うわー。

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