今回も「水質」のお話なんですが、JKが「おふざけ系なのに、まじめな話はメンドイ」と・・・。



さて、前回インスタントオーシャン(以下I.O)のKHを低くしたいと書きました。
でも「鉄系のリン酸吸着剤」は、P@タマ先生に指摘された理由と結構なお値段もするんで却下。
でもミドリイシを状態よく飼うにはKHが適正値で安定している必要があります。
I.OはKHこそ高めですが溶けるのも早く、品質も安定してて入手もしやすい。
何より「お財布にやさしい♪」わけでございまして・・.(←ココ重要)
他の塩と比べるとメリットも多く捨てがたいのです!
そこで、なんとかKHを安定させ「IO+水道水・Caリアクターなしで状態よくミドリイシを飼えないものか?」と・・・・


さてKH云々の前に、まず栄養塩が低くないと、お話しになりません。
今回のリン酸塩測定はいかに?・・・こちらの低栄養塩化対策は順調なようです。
▼9/13日のリン酸塩です。

一応二回測ってみたけど、1回目が「0.00」だったので、再計測しました。
ここ最近、減少傾向にありますし、こちらの方はマズマズと言ったところでしょうか。
▼リン酸塩数値の推移

今までの、経緯も含めて表にしてみました。 こうすると流れもわかりやすいかと思います。
では、KHの話に戻します。
さてI.Oは、以前「おさすい」が90cm水槽(非OF・ため池タイプ・スキマーなし)の頃から愛用していますが、当時、何度か水槽のKHを測ったときは概ね「9~11dKH」程度でした。

ざっくり言うとーコレが海だと、KHは『7.5±1』くらいなんだけどー、これがあんま低くても高くてもよくないわけー。
LPSとかソフトコーラルなら、あまり気にしなくていいかもだけどー、ミドリイシなんかは、この数値が安定していないとダメじゃね?みたいなー。・・・・んじゃ。
しかし今の120cm水槽にしてからは、きちんとKHを測っておらず、塩を溶かしたときの「KH14」という数字と過去の記憶からくる「私のイメージ」で「高い」と思い込んでいたんですね。
でも、よく考えてみたら今は水槽サイズ以外にも、
・BP(バイオペレットリアクター)の使用
・2つあるスキマーのエアレ・魚とエサの多さ
・ばくとさんど&cpファームのライブサンド・オールライブロックレイアウト
・・・・などなど、以前とは諸条件が大幅に変わっています。
つまり水量は増えたけど、KHが下がる要因も多くなってるってことですね。
前回のコメントでもケントロさんが「うちはIOだけどKHが低い」とのことで、「もしかして、うちの水槽もKHが低下しているのでは?」と思ったわけです。
そこでまず、この漠然としているKHを確認するため試薬を購入。
再測定してみることにしました。
・・・そうしたら、ちょっと面白い結果が出たんですよ。

▼KHの測定試薬は、以前と同じ「ELOS」を使いました。

そのほうが、以前の測定結果と比較もできていいかなと思いまして。
あ、・・・エロスっていっても、そういう話じゃありませんからね? お父さんニヤリとしないように。
a)I.O(水に溶かした状態)・・・・15.0dKH(これは以前計測した数値と同レベル)
b)I.O(水に溶かした状態+アラガミルク2cc添加)・・・・17.0dKH(ちょっと上昇?)
c)うちの水道水・・・・3.5~4.0dKH(試しに水道水。やっぱ低いね)
d)水換え前の水槽の水・・・・7.0dKH(ph7.8)(なんと!意外と適正値)
e)水換え後(bの水、約60Lを換水後)・・・7.5dKH(ph8.2)(若干上がった?)
f)水換え後2日経過した水槽の水・・・・dKH6.5 ph7.8(2日経過で少し低下?)
g)水換え後6日経過した水槽の水・・・・dKH6.5 ph8.0(変わっていない)
※「~」というのは、慎重を期して複数回測定。
・・・・以上の結果でした。
▼さらにテトラ5in1試験紙でも比較してみました。(水=水槽水、I.O=溶かした海水)

上から、硝酸塩・亜硝酸塩・Ca・KH・phです。
5つを一括して測れるから便利ですね。
これに限らずですが私は日常、試薬で水質測定するときは数値云々より「前回と比較して変化がないか?」と相対的な感じでみてますのでこれでも十分なんです。
ちなみにph、Caはコレで測った数字なので多少の誤差があるかもしれないけど、KHに関してはELOS測定と比較しても、結構正確ですね。
こういう「リトマス試験紙」みたいな方法で、あまりに簡単なのでちょっとナメてましたが。
・・・テトラさんすみません。<(_ _)>
あと「アラガミルク」の添加により、一時的にKHがやや(+1.0くらい)上がったようですが、換水後2日目には6.5dKHに戻っています。
それから添加によって、CaとKHが上昇しているのに、ペーハー(以下ph)も上がるというのは、ちょっと理屈にあわないんですけどcaとphは必ずしも正確でないかもしれませんし、あるいは添加後の一時的な現象なのかもしれません。

っつーかー「あっちを立てればこっちがたたず」みたいなー、人間カンケーみたいな?
だから3つ一緒には上がんないしー下手に「KH上昇剤」なんか入れるとー今度phとか下がちゃてチョーヤベみたいなー。
でも生体チョー多くて水換えをしなかったりすっとー3つ共下がったりすんよ。

・・・えー、話を戻します。
今回の換水量は60Lでしたが「もしこれが100Lならどうなったのか?」「Ca値はどのくらい変化(減少)するのか?」などなど、今後、もう少し継続して計測していかないと何ともいえませんので、まだ結論を出すのは時期尚早かもしれませんが・・・
少なくとも・・・
●I.Oを使っても(条件によって)KHが高すぎるということはない。
●「Caリアクター」がなくても(現段階では)1週間程度でKHは大きく変動しない。
ということは判りました。
※これはあくまで、「うちの水槽における現状でのお話」ですので、今後生体が増えた場合は、この限りではありません。 また条件が異なる水槽にもあてはまるとは限りません。
仮説ですが今回の結果を見る限り、うちの場合(水量約400L)だと週に50L~100L程度の換水ペースを継続することで、ある程度KHの適正値を維持できるような気がします。
それから、もちろん設置するに越したことはありませんが、1週間の変動が、「6.5~7.5」程度の変動値に収まれば、「caリアクター」も使わずにいけるかもしれませんね。
「Caリアクター」は、既に持っているのですが、せっかくの機会ですので、このまま「ナシ」でどこまでいけるかを試してみようと思います。
ただ、この仮説が正しいとしても下記の項目について注意が必要かと思っています。
●意外と低下するよKH
実際に測定したら前回書いたこと全然違う結果となりました。 まさかこんなにKHが低いとは。
KHは水槽内の酸化要因やca、phと連動しているけど、もうひとつmgの低下にも影響をうけます。
mgは、caと共にスキマーカップの汚泥に多く含まれ、排出されてしまいますので、コレらの微量元素を補充することも大事かと思います。
※mgは、現在でも規定量以下で添加(KENT)していますが、実際に測定したことはありません。 その他、バクテリア剤とヨウ素は添加しています。
●リセットは水換えのみ。
著しくKHが低下した際、「caリアクター」がないと下がりっぱなしに?
多少は底砂のアラガサンド等から補填されるかもしれませんがKHとイオンバランスのリセット?は、基本的に水換え頼みとなります。
換水量とペースは今後、測定しながら決めていきますが、現在の50~60L/週で概ねバランス的には合っているような気もしますが、できればphがリアルタイムでわかる「ph計」もほしいところです。
●大量換水に注意?
KHが大幅に低下した状態で、「I.O」(のようにKHの高い塩で)大量換水すると数値が激変すると思われます。
特に全水量の50%~100%の大量換水をする際はサンゴにダメージが出る可能性もありそう。
こういう場合は、KHが7~9の塩か、天然海水などを使用してKHなどの変動を抑えようと思います。
そんなわけで、ちょっと意外でしたが現状のままでKH安定の可能性アリ?という気がしますので、今後もこの件については、Ca試薬なども併用し、引き続き検証を続けていこうと思います。
以上、おわります。



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